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エズ
ニース駅から正面の大通りを歩いていく。広々とした大通りが海岸に向かって走っている。
途中に大きなスーパーやデパートなどもあり、明るくにぎやかな通りだ。
道の真ん中をスマートな市内電車が音もなく走っていく。
やがて大きな広場に出る。噴水があり、勢いよく水を高々と噴き出している。
そこから左手に札幌の大通り公園のような公園が続き、その端に長距離バスのターミナル
がある。そのバスターミナルで路線バスに乗る。
バスはニースの市街地を走っていく。人と車で混雑する市街地を抜けると、坂道をバスは上っていく。
ほとんど茶色一色で埋まったニースの町を見下ろす高台にエルトンジョンの白い洋館の豪邸が見える。
やがてバスは市街地を完全に抜け、右手下に地中海の紺碧の海を眺めながら走る。道の両側に松の木が並ぶ海沿いの山道をバスは走ってく。右手の丘の上に古い小さな城砦跡が見えてきた。バスは停まらず走り続ける。トンネルを抜けたとき、行く手に丘というより険しい山城のようなものが見えてきた。すぐに陸橋にさしかかる。下は深い谷底になっていて、陸橋を渡りきったところにあるバス停で停まる。ここがエズ村の入り口だ。
エズ村
ホテルは海抜400メートルの高さにある。海からほとんど垂直に切り立った崖の上ににそびえたつ。泊るホテルはシャトー・ド・ラ・シェーブル・ドール(金の羊の城)。
ホテルからタクシーでマチス美術館へ直行する。30分ほどで50ユーロとられた。高級住宅街の一角、オリーブの木がまばらにはえている広々とした公園に大きな
洋館がたっている。正面はだまし絵になっていて、なんと入場無料だ。マチス美術館のすぐ近くにローマ時代の円形闘技場跡があった。ほとんど廃墟に近いが、その大きさ
だけは昔をしのぶことができる。次はシャガール美術館に行こう。シャガール美術館は外観も内部も近代的だ。シャガールの絵はマチスと違っていろんなものがゴテゴテと
描きこまれている。独自の不思議な雰囲気をかもし出している。
ニース
ニースの海岸は延々と砂浜が続き海水浴客で埋まっている。海で泳いでいる人よりも、浜辺のビーチベットやシートを敷いて全身を焼いている人のほうが多い。よく見ると
トップレスの女性も少なくない。湿気がないからカラッとした暑さだ。海岸から路地に入ると旧市街地になる。狭い路地を大勢の観光客がウロウロしている。白いコットン服を売る店、毛皮製品を売るブティックなどが並んでいる。街角のレストランに空いたテーブルを見つけて腰をおろす。ソッカとニース皿を注文する。ソッカというのは
ニース名物のクレープのようなもの。ひよこ豆でできている。こんがりキツネ色になった熱々のソッカをいただく。フワフワして、とても美味しい。ニース皿は大きな皿に
サラダや魚のフライなどの盛り合わせだ。。